トップページ > 医院だより > 院長が日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医を取得しました

医院だより

院長が日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医を取得しました

日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医資格を2025年4月に取得しました。

 医科(お医者さん)の資格として「眼科専門医」や「皮膚科専門医」などのような専門医資格があるのは皆さんご存じかと思います。

 歯科にも専門医資格が存在し、現在「口腔外科専門医」、「歯周病専門医「小児歯科専門医」「歯科麻酔専門医」「歯科放射線専門医」「補綴歯科専門医」「矯正歯科専門医」「歯科保存専門医」があります。

 矯正歯科専門医は、2024年に誕生しました。この矯正歯科専門医は、日本歯科専門医機構が認定する基本的な診療領域に係る歯科医師の専門性資格になります。医療広告に制限なしで掲載が認められている資格です。

 矯正歯科治療を検討する方が調べていくうちに突き当たる疑問の一つとして矯正歯科医の資格がよくわからないということがあるかと思います。矯正歯科医以外の方が理解するには難解です。ここでは、簡単に解説してみます。

認定する機構・学会や団体により大きく2つに分けられます

① 日本歯科専門医機構認定の資格(ホームページなど医療広告に掲載が認められている)


② 各団体(学会等)が認定する資格(一般的に医療広告への掲載がみとめられていない)

①の日本歯科専門医機構は、中立性と公平性を有する組織として、「国民と社会から信頼される歯科診療領域の専門医としての診療能力の担保と資格認定に係る歯科医師専門医制度の標準化を図る」ことの使命として2018年に設立されてました。現在、この日本歯科専門医機構に認定された各専門医資格のみが制限なしで広告可能とされており、矯正歯科分野では「矯正歯科専門医」と呼称され、医療広告に「矯正歯科専門医」として掲載できます。

②の各学会の認定の資格は、それぞれの学会や団体の独自審査により認定した資格となります(悪い言い方になりますが、必ずしも診療能力が担保されている保証がないかもしれない)。基本的に医療広告への記載は不可ですが、限定解除要件(決められた条件)を満たせば、ウェブサイトおよびこれに準じる広告に限り掲載可能とされています。さらに、経歴・略歴以外の掲載は認められておらず、「日本矯正歯科学会認定医」のように認定団体の名称を資格とともに掲載することが必要となっています。私の所属する日本矯正歯科学会でも各資格があり、詳細はこちら(https://www.jos.gr.jp/roster)をご参照ください。日本矯正歯科学会認定の主な資格は、「認定医」「臨床指導医」「指導医」の3資格となっています。

それぞれの資格の定義、取得条件、特徴を簡単に掲載します。

矯正歯科専門医
定義:日本歯科専門医機構が認定する資格で、矯正歯科領域における診断、治療および術後管理に関して高度な医療技能と経験ならびに専門知識を有し、他診療領域の歯科医師または医師らとの協力関係にあって適切な指示を与える能力を有する歯科医師に与えられる資格。医療広告への掲載が認めらている唯一の資格
取得条件:日本矯正歯科学会認定の認定医資格を有し、診療活動ならびに学術活動の実績、研修単位の取得、筆記試験と症例審査に合格が必要。
特徴:難症例や複雑な治療にも対応できる高度な専門性を持ち、患者さまに安心して治療を任せられる資格です。

矯正歯科認定医
定義:日本矯正歯科学会が認定する資格で、一定の研修と臨床経験を経て認定されます。
取得条件:所定の研修プログラム修了と認定試験合格が必要。
特徴:専門医ほどの高度な資格ではありませんが、矯正治療の専門的知識と技術を持ち、一般的な矯正治療を安全に行えるレベルです。矯正歯科専門医資格を取得(受験)するために持っていなければならない資格。

矯正歯科臨床医(旧臨床指導医)
定義:日本矯正歯科学会が認定する資格で、矯正歯科領域における診断、治療および術後管理に関して高度な医療技能と経験ならびに専門知識を有し、他診療領域の歯科医師または医師らとの協力関係にあって適切な指示を与える能力を有する資格。
取得条件:認定医資格を持ち、学術活動の実績、症例審査試験に合格が必要。
特徴:難症例や複雑な治療にも対応できる高度な専門性を持ち、患者さまに安心して治療を任せられる資格です。日本歯科専門医機構の矯正歯科専門医資格制度ができる前は、「日本矯正歯科学会認定専門医」という名称でしたが、その後「日本矯正歯科学会認定臨床指導医」に名称変更され、現在は「日本矯正歯科学会認定臨床医」という名称に変更が繰り返されています。

【まとめ】
 これらの資格は、歯科医師の専門性や経験の深さを示すものであり、患者さまにとっては、資格の種類や取得者の経験を確認することで、より安心して治療を任せられる歯科医師を選ぶ参考になります。当院の院長は、日本歯科専門医機構の矯正歯科専門医資格を持ち、難症例にも対応できる高度な技術と知識を備えております。安心してお任せください(院長の他の資格はプロフィールをご参照ください)。

一覧に戻る